
フィンランドと刑務所、もしくはフィンランド人と凶悪犯罪。
どちらも非常にイメージしづらいというか、マッチしないとりあわせですよねぇ。「フィンランド人に悪い人なんているのかしらん?」なんて思っちゃってる人も多いのでは?ところがどっこい、いるんですよ。フィンランドにも悪いヤツが。
のっけから乙女たちの夢を壊してしまって恐縮ですが、いくらフィンランドといえども人口520余万人の独立国。真面目に生きるユッカさんがいれば、少々不真面目なミカさんもいるわけです。その証拠がこのホテル。2年前まで実際に使われていた刑務所をリフォームしてオープンしたプリズン・ホテル、「Hotel Katajanokka(カタヤノッカ)」です。5メートルはあろうかというレンガの外壁に囲まれた頑丈そのものの建物に一歩足を踏み入れるとそこは映画で見た刑務所そのもの。3階まで吹き抜けの廊下に規則正しく並ぶ小さなドアが否が応でも刑務所気分を盛り上げます。とはいえ、ゲストルーム内は今時なデザインホテルで、もちろん窓にも鉄格子はありません(窓は独特の形状をしていますけど)。最初の晩は夜中になれば無実の罪で投獄された人々の怨念が渦巻くのでは・・・などと思ってワクワクしてたのですがまったくの期待はずれ。そういう不気味さは微塵もありません。よく考えてみればフィンランドは死刑のない国。そういう日本的なおどろおどろしさはないのかも。今回の旅の間もニュースになっていたのは夏至休暇中のトラックとキャンピングカーの事故くらい(キャンピングカーの親子孫4名が亡くなってしまったのです。ご冥福を祈ります)。毎日意味不明な殺人事件が起きる病んだ日本とは事情が違うのです。
さて、ここでヘルシンキの事情通、ユホ・ユーティライネン氏から仕入れたフィンランドのワル情報を2つばかり。
まず1つ目はその名も“アメ車の日”。なんのこっちゃ?とお思いでしょうが、フィンランドには50'sのアメ車(注:アメリカの車)好きが意外に多いのです。(アメリカンなフィンランド人というのも頭を抱えたくなるネタですが、ここはひとまず目をつむって)そういう連中が5月から9月の第1金曜日に(ワルなのに律儀で几帳面)、マーケット広場やオリンピック・ターミナル、カイヴォプイスト、アイスホッケーホールなどに自慢の改造車(キャデラックやサンダーバード)を乗り付けて、数十台の群れをなしてドリフト走行とかしているらしいです。(あ〜どんどんフィンランド人のイメージが壊れて行く・・・やめてくれ〜)
もう1つは“ヘルス・エンジェルス”。(HealthではなくてHellsね)
こいつらはハーレーにまたがり夏でも革ジャンを着ている2〜3人連れ。(やっぱアメリカンかよ!)近所のキヨスクで万引きなどを繰り返しているらしいです。
こうやって見るとやっぱフィンランドは平和なのかも。
ちなみにフィンランドでは刑務所の事を“お城(linna)”と呼びます。だから刑務所帰りは“城帰り”。なんかちょっと夢がある感じ。そういえばカウリスマキの映画でも囚人服はマリメッコ風だったし。





